
当店はセントラルヒーティングを設置した後も修理と細かなメンテナンスを一貫して承る地域でも数少ない「かかりつけ設備店」です。おかげさまで現在累計で3千棟以上のお宅でシステムをご利用いただいております。
創業から42年間・3,000棟以上の施工実績!
ここではお探しの情報を5分程度で得られるよう、ポイントを絞って解説しております。 内容がお役に立ち、さらには弊社へのご依頼に繋がれば幸いです。
目 次 |
| 1| サーモバルブとパネルの仕組 2| 不凍液交換 2-1|交換費用 3|エアー抜き作業 4| 密閉と半密閉の仕組みと働き 5| 圧力が低下する原因と対策 5-1| 膨張タンクの故障 6| 温水暖房放熱器 6-1| パネルヒーター 6-2| 床暖房パネル 7| 集中換気温水暖房メンテナンス 8| エネルギー別温水暖房ボイラー |
サーモバルブは部屋の温度をコントロールします
普段何気なく使っていて、仕組みを深く考えたことがなかった、と言う方は参考にしてみてください。
サーモバルブの動作イメージ
(例:目盛り「6」= 設定温度22℃の場合)
- 設定: 目盛りを「6」に合わせる。
- 暖房開始: 室温が22℃を下回ると、バルブがピンを押し下げて弁を開きます。
- 加温: 温水が流れ、パネルが熱くなって部屋が暖まります。
- 自動停止: 室温が22℃に達すると、バルブが自動で温水を止めます。
- キープ: その後も室温に合わせて 2〜4を繰り返し、22℃を保ちます。
※注意点: このバルブは設定温度に合わせて「全開か全閉か」を自動で切り替えるものです。
蛇口のように「お湯の量を細かく調整する」ことはできません。


室温をコントロールできない時の原因
1.サーモバルブに窓のカーテンが被っている。
2.ヘッド先端のスリット(すき間)にハウスダストが溜まっている。
3.ボイラーから送られてくる温水が熱くない。一律には言えませんがボイラーから出る温水(暖房水)温度は最低でも50℃以上が必要です。
4.サーモバルブは10年を超えると金属疲労や劣化などで精度が下がる。
放熱機・温水パネル

【温水パネルヒーター】
主に密閉回路方式で使われており、鉄製であるため輻射熱の効率が高いパネルです。
プレス鋼板の間に形成された細い水路の中を温水が通る構造のため、混入したエアーが抜け辛い難点がある。このため不凍液交換の際は必ず全館パネルのエアー抜き作業が必要です。

【温水パネルコンベクター】
一見してパネルヒーターとの違いは判らない。上から覗くと温水が通るパイプが見えて、ケーシングと干渉していない。パイプは銅なので錆の心配がなく、密閉と半密閉の両方で使用できる。パイプの口径が太いのでエアーは抜けやすい。
放熱は主に上昇気流による還流タイプなので、部屋の中に対流の障害になるものが多いと暖まりが悪くなる。
不凍液の交換
1.交換のタイミングと理由
- 推奨時期: 4〜5シーズンごと(基本シーズンオフ時期にご依頼ください)
- 理由: 液の劣化だけでなく、配管内の金属屑やゴム片によるトラブルを防ぎ、システムを長持ちさせるためです。
- 品質: JIS規格(K2234)適合の高品質な不凍液を使用します。
2. 費用の目安
- 標準料金:約40,000円〜(税別/パネルヒーター8台まで)
- 設置台数や液量により変動するため、作業後に若干の差額が生じる場合があります。
3. 注意事項(必ずご確認ください)
- 全室への入室: エアー抜き作業のため、すべての部屋に立ち入り、お立会いをお願いしております。
- 追加費用(バルブ): 注入用バルブがない場合、別途取付け費用がかかります。
- 膨張タンク: 故障(圧力計の異常など)が判明した場合、別途交換費用がかかります。※タンクの良否は作業終盤にしか判別できないため、あらかじめご了承ください。
【受付について】 ご依頼いただいた時点で、上記内容をご了承いただいたものとさせていただきます。
エアー抜き※密閉方式
暖房システムのエアー溜まりと圧力は相関関係にあります。
エアーが抜けると必ず圧力が下がります。
このため作業には専用の加圧ポンプの準備や専門知識が不可欠です。
圧力が低下すると液不足のエラーやボイラーが停止することがあるので、素人の方が作業を行うことは避けてください。
【パネルヒーターのエアー抜き】

※詰まるとエアーが抜けなくなる。
1.不凍液又はボイラーの交換後、この部分からエアーを抜きます。全室立会いが必要です。
2.タンスなどが近接されていると作業ができませんのであらかじめ移動をお願いします。
3.10年以上不凍液交換を行っていない場合は不純物や錆が詰まって完全にエアーが抜けない事が多くあり、別途に清掃作業費が掛かる場合があります。
【ボイラー側のエアー抜き】

※不凍液漏れを防ぐため通常は閉じてある。
1.キャップを反時計回りに開くと溜まっているエアーが抜けて行きますが、同時に「圧力計」の針が下がります。
2.この部分にエアーが溜まると「液不足」のエラーが出ることがあります。
密閉・半密閉方式
【密閉式の仕組みと構成部品】

密閉式はシステム内に不凍液が加圧注入され密閉昇圧状態を保つように設計されています。
「圧力計」「エアー抜き弁」「安全弁」「膨張タンク」が揃って「保守部材」の主な構成となります。
このように圧力計(プレッシャーゲージ)が付いていると「密閉式」になります。
【半密閉は自分で補充できる機種もある】

密閉式に当てはまらない又は図のように、自分で暖房液を補充できるタイプは半密閉式に分類されます。尚、燃焼中又は運転中にキャップを開けると熱湯の暖房水が噴出する恐れがあり危険です。必ずコンセントを抜いて冷えた状態で行ってください。
セントラルHで圧力が低下する原因
1.膨張タンクの故障
タンク(下記参照)内部のゴム膜の劣化や充填されている窒素ガスなどが抜けると、熱膨張を抑えられずに不凍液を吸収してしまい圧力が低下する。
修理は可能ですが、この時点で10年が過ぎているなら交換をする方が無難です。
2.不凍液の性能が原因
不凍液のメーカーによっては注入後に炭酸のような微細な気泡が大量に発生するものがあり、これが回路内に拡散してしまうと取り除けない。その後この小さな気泡が集まり「エアー溜まり」となり、どこかのタイミングでエアーが抜けて圧力が下がる。
3.液漏れ
パネルヒーターの配管が立ち上がっているバルブ付け根からの液漏れが多い。ただし、漏れた液が床下に落下する事が多いので気が付きにくい。 尚、漏れた後は結晶になることが多いので発見しやすい。

※膨張タンクとは
ボイラーが燃焼すると温水が熱膨張するのでそれを吸収するための「保守部品」で密閉配管には必須です。
この部品は暖房水が放熱器で放熱された後の戻り側配管に設置します。
省エネで暖かい床暖房

【特性】
当社で扱う床暖房パネルはゴムとチップ材で出来ており、蓄熱保温性に優れ、更に衝撃に強い製品です。床に蓄えられた熱は輻射熱となり足元から穏やかに暖めてくれます。
【制御方法】
温度制御はコントローラーで行い「室温」又は「温水温度」それぞれ好みのコントローラーを選択できます。
【効果と効率】
データでは北海道で冬期間、床暖房の平均温度は38℃前後で体温より若干高い程度でも体感では充分に暖かいという結果が出ています。
つまり少ない熱量で暖房効果が得られるので補助暖房としては経済性が非常に高いと言えます。
更に健康面では、冬の起床時に床が暖かいと血圧の急激な上昇を抑制できることがわかっています。
高血圧の持病や、ご高齢者がいるご家庭での設置を強くお勧めいたします。

【ヒートポンプとの組合せ】
外気から吸収した熱を40℃以上の温水(不凍液)にして家中に送ることが出来ます。床暖房とヒートポンプ温水暖房の組合せは、これからの北海道の暖房で特に注目されているヒーティングシステムです。
集中換気暖房システム

暖房の効きが悪いのはハウスダストが原因です。
このシステムは、天井裏に「換気ユニット」と「暖房ユニット」が隣合って埋め込まれダクトで繋がっている。この両方のユニットの働きにより各部屋に温風を送って同時に換気も行います。
維持管理は、こまめなフィルター清掃(1次側)が必須です。
これを怠ると「ハウスダスト」が深部で目詰まりし、送風の効率が低下して家が寒くなったり結露が発生したりします。
プロの清掃とメンテナンス
1次側のフィルターを通過してしまったハウスダストの多くは、奥の熱交換フィンに付着して集積され閉塞してしまいます。この熱交換器を清掃するには本体の分解が必要になります。
プロの技術者が分解で外した各パーツごとにメンテナンスを兼ねた洗浄と清掃を行ないます。
料金など詳しくはお問い合わせ下さい。

エネルギー別暖房熱源ボイラー
【2回路式温水暖房・給湯ボイラー】

1台で暖房と給湯をカバーする石油ボイラーです。
日立の「暖給一体型」からの取替で使用されるお宅が増えています。
暖房側は15,000Kcalあるので、セントラルヒーティングの熱源としては高カロリーの機種に分類されます。
※上位機種には給湯側に追焚、オート機能が付いた機種もある。
【石油温水暖房ボイラー】

主なメーカーは長府製作所、ノーリツ、コロナがあります。
本体に標準のリモコンが付いた機種、又は24hタイマー付きリモコン等がオプションで選べます。
気密と断熱性の良い家で、4LDK程度では7~9千K/calの能力があれば充分です。
使用から約10年で点検を促す[888]が表示されます。
【石油温水暖房エコフィール】

主なメーカーは長府製作所、ノーリツ、コロナがあります。
エコフィール暖房ボイラーは廃熱を含むエネルギーの92%を熱に変えます。これは従来型の「排気温度」が200℃に対してエコが60℃であることからもわかります。
これは無駄に排出されていた熱を回収し再利用する構造であり、機種の中には年間の灯油消費量が約230ℓ程度節約できるものもあります。
【エコジョーズ・都市ガス、LPガス】

※【お知らせ】
エコジョーズのエラー対応修理(中和器エラー含む)はお受けしておりませんが不凍液交換はお受けしております。
【利点】
潜熱回収と中和器処理の原理は石油のエコフィールと同じですが燃焼効率(熱変換)の比較では石油より数%優位です。
給湯と暖房が1台なのでコンパクトに設置できる。
【緊急時の備え】
大きな地震などで被害があると、最悪数日から数週間ガス供給が止まることがあります。冬期間の災害に備えてエアコンやカセットストーブ等の補助暖房があると安心です。
【ヒートポンプ温水暖房】

主なメーカーは長府製作所、コロナ、ダイキン等があります。
定格温水出力は4~6kwで、6Kwで-5℃でも約30畳の床暖房能力があります。※コロナ製品
【電気温水暖房・ヒーター式】

【メリット】
壁掛けなのでクローゼットや階段下に設置できる。
内部構造が比較的単純なので部品交換などは容易にできる。
【デメリット】
加熱がヒーター式なので電気代が高額になる。
(現在はどこの電力会社からも推奨されていない)
輸入品は温水の圧力ゲージ単位がbar(バール)だったりするので普段の管理や不凍液の加圧は注意が必要です。
【ツインヒーター・石油】

ツインヒーターは特殊な暖房機器に分類されますがセントラルヒーティングの性能・スペックを有しています。
現在新規で設置を希望される家は少なく、需要は多くありません。更にメンテナンスは高額で、分解整備と不凍液の交換を同時に行うと10万円を超えるのが相場で、総合的な評価はデメリットが先行します。尚、弊社ではお取替は承りますが、清掃や修理、メンテナンスは行っておりませんのでご了承ください。

数十年前の本格的なセントラルヒーティングといえば、勝手口などに置かれた、大人の背丈ほどもある巨大なボイラーが主役でした。その予熱のおかげで、繋がりのある洗面所などは常に暖かく、洗濯物もよく乾く場所となっていたものです。
もちろん灯油の消費量は相当なものでしたが、当時は1リットル30円台という安価な相場に支えられ、それが普及の大きな要因となりました。その後、マイコンの搭載や小型化は進んだものの、根本的な仕組み自体は大きく変わっていません。
このような時代背景も踏まえて設置からメンテナンスまで、基本に忠実に向き合うことが、今も昔も最も大切だと考えています。


